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映画『栄光のバックホーム』を見た感想

 


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    映画『栄光のバックホーム』 胸を貫く奇跡と、生きる意味の物語。

 開始10分で涙があふれていた。多分見ている間8割くらい泣いてたんじゃないかな。

 この作品は実話を基に構成されていて、横田慎太郎という青年の、あまりにも短すぎた一生の話だ。野球に詳しくない僕でもこの選手のことは少しだけど知っていた。阪神優勝の時、横田選手のユニフォームとともに胴上げされていたシーンは、普段野球を見ない人でも知っている人も多いのではないだろうか。

 

 先に感想を言ってしまうと、横田選手が亡くなってしまうことが分かっているから、笑っていたり、チームメイトとふざけあったり、そして野球に人生をかけたその一瞬一瞬すべてに目頭が熱くなった。ずっと頬にタオルを当てていた。そんな映画だった。

 

 ✦ 夢に輝く18歳と、理不尽な現実
 物語の導入で描かれるのは阪神タイガースにドラフト2位指名を受けた18歳の少年。(本当に青年というより少年のような幼さ)野球選手としての将来は輝かしく、希望に満ちている。球場の歓声、仲間とのふざけ合い、監督の励まし、家族の温かい眼差し

 

 ――画面から伝わる細やかな描写が、彼の未来の眩しさを色濃く感じさせる。田舎から出てきた彼は、初めは訛りも抜けず、高身長も関わらず(おそらく190㎝くらいはありそう)かわいらしいという印象。

 

 プロになったものの高校野球とはレベルも段違いで弱音を吐くこともあったが、それでもチームに貢献しようと奮闘する。それよりも何よりも野球が楽しくて仕方ないのが伝わってくる。周りの人たちの支えもあり充実した選手生活を過ごしていた。

 

 しかし、そんな生活も長くは続かなかった・・・。
 風邪でもないのに頭痛が続き、ボールが二重に見える違和感。そして診断される脳腫瘍。21歳という若さで、人生の試練が降りかかる。

 

 見ている側としても「どうして?」と胸が締めつけられる瞬間。夢に満ち溢れた時間が、一瞬で奪われる――その理不尽さに、心が揺さぶられる。


 ✦ 苦しみの中にある、支え合う強さ
 この映画がただの病気の物語に終わらない理由は、主人公を支える人々の描き方にある。
 家族、仲間、恩師、そして野球という夢そのもの。特に鈴木京香さん演じる母親の愛が大きかった

 

 映画を観ていて感じたのは、人生における「支えてくれる存在」の大切さ。
失うことの悲しさだけじゃなく、そばにいてくれる人の強さや温かさを、改めて思い知らされる。


 バックホームの奇跡

 病気を克服した横田だったが、野球を続けることが難しいと、引退を決意する。プロとしての最後の引退試合。クライマックスのバックホームのシーンは、本当にやばかった。脳腫瘍の影響で、一時は完全に視力を失った。時間が経ち、視力は少しずつ戻ったものの、完全に回復したわけではない。二重に見えてしまうだけでなく、大きく打ちあがったボールをキャッチしようと見上げると、完全にボールは消えてしまう。そのため、恐怖感からどうしても後ずさってしまい、ボールが前に落ちてしまう。

 

 しかし横田は決してあきらめなかった。今自分にできることをやる。何度も言われた、頭を使った野球。覚悟を決めた。

 フライが取れないなら、取れなくてもいい。そして1イニング出場のみのセンターでの守備。やはり手前に落ちたボール。横田はそれをワンバウンドで取り、そのまま一直線にバックホームへの送球。空気を切り裂くような鋭い球が見事にキャッチャーのミットをとらえた。

「アウトー!!!」

後に判明するが、この時、横田の左目は完全に失明していた。まさに奇跡だ。

 

 ✦ 日常の描写と心理描写がリアル
 練習中にミスして落ち込む瞬間、病院で診断を受けた孤独、家族の前で強がるけど涙がこぼれる瞬間――どれも丁寧に描かれている。
 だからこそ、観客はただ泣かされるだけでなく、主人公と同じ目線で、彼の苦悩と希望を追体験できる。

 日常の些細な会話や視線のやり取りが、主人公の心境を象徴的に映し出し、感情移入を加速させる。


 ✦ 観終わったあと、自分への問いかけ
  映画を観終わったあと、自然と自分の人生を振り返った。
 何気なく過ごす毎日、後回しにしている夢、当たり前に接している大切な人々。
「もし今日が最後の日だったら…?」と考えさせられる瞬間が何度もあった。

 でも、この映画は悲観させる作品じゃない。
「今を大切に生きろ」と、静かに、でも確実に背中を押してくれる。
人生の不条理に直面しても、支えてくれる人がいること、自分の希望を信じることの尊さを改めて思い知らされる。


 ✦ 終わりに

 すべてを明かすことはやめてきますが「おれは野球が嫌いです」このシーンには心を引き裂かれる思いだった。演技ではない、いや、もう本人そのものなんじゃないかと思うくらい。ぜひ見てもらいたい。

 

 映画『栄光のバックホーム』は、ただの感動作じゃなかった。
 夢と挫折、支え合い、希望――それらを抱えたまま生き抜く人間の姿を描き、観る者の胸に深く刻まれる。

 観終わった今、僕は少しだけ勇気をもらった。
人生は思い通りにならないこともあるけれど、支えてくれる人や大切な想いを胸に、前を向いて生きていこうと思う。
 あのバックホームの球筋のように、まっすぐ、自分の人生を投げ抜いていくために。

 

 ストーリー     ★★★★★

(実話。そんなに脚色もしてないんじゃないかな)

    キャラクター    ★★★★★

(あまり知られていない俳優さんでよかった)

  泣ける度     ★★★★★★★

(今までで一番長い間泣いていたかもしれない)

    おすすめ度    ★★★★★

(これはだれかと一緒に見てほしい)

    総評       ★★★★★

(満点過ぎる。悪い人が出ない映画はいいね)

 

 

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