『スオミの話をしよう』を観た正直な感想:
期待ほどじゃなかったー!
作品を観る前に思ってたこと
三谷幸喜監督、長澤まさみ主演って聞くと、やっぱり「面白いに決まってるやろ!」っていう期待が膨らむわけよ。三谷作品って、舞台的な掛け合いや意外な展開が魅力だし、長澤まさみはどんな役をやっても存在感あるから。
しかもタイトルが「スオミの話をしよう」って独特で、フィンランド(スオミ)にまつわる物語なのかな? ちょっとミステリーっぽいのかな?って勝手に想像してた。
でも、実際に観てみたら……うーん、正直かなり肩透かしを食らった。もちろん映像とか役者の演技に光る部分はあるんだけど、全体としては「これ、どこに面白さを感じればよかったんだろう?」っていうモヤモヤが残ってしまった。
ストーリーが薄いと感じた
基本の構成は、失踪した女性「スオミ」を巡って、彼女を知る5人の男たちが集まり、それぞれが語る“スオミ像”がどんどん違っていくっていうもの。
コンセプト自体は面白いんよ。「人はそれぞれ違う自分を見せるから、誰が本当のスオミを知っているのか?」っていうテーマは確かに惹かれる。
でも、その設定を引っ張るだけで、展開が大きく動かない感じ。証言がバラバラっていうのも、最初は「おっ」と思ったけど、次第に「また違う話ね…」って繰り返しに感じてしまった。中だるみがひどかった。結局、話が横に広がっていくだけで、縦に深まっていかない。だから観てる間に「で、どうなるの?」って気持ちがどんどん募っていった。
キャラクターに厚みがない
語り手として出てくる5人の男たち、それぞれ立場や職業の違いがあってユニークに見えるはずなのに、正直そこまで強烈な印象は残らなかった。キャラクターが“記号的”に配置されてる感じがして、掘り下げが薄い。
例えば「この人が語るスオミはちょっと歪んでるな」とか「なるほど、この人にはこう見えてるのか」っていう深みが出れば面白いのに、どれも中途半端に感じた。結局「スオミ」という人物がどういう人なのか、最後まで曖昧でぼやけたままだった。
そのうえ、当のスオミ本人は語られる存在であって、彼女自身の意志や感情がほとんど見えてこない。長澤まさみが5つの異なる“スオミ像”を演じ分ける挑戦は評価できるけど、逆に「本当のスオミはどこにいるの?」っていう物足りなさが残ってしまった。
テンポの悪さがきつかった
これは三谷幸喜らしい演出とも言えるんだけど、舞台劇っぽい会話の積み重ねと“長い間”がとにかく多い。好きな人にとっては味わいになるんだろうけど、自分には正直「間延び」にしか感じられなかった。
場面の切り替えやテンポの抑揚が少ないから、観てるこっちの集中力が持たない。前半の時点で「これ、あとどのくらい続くんやろ…」って時計を気にしてしまったのは、かなり残念なポイントだった。
ミステリーとしてのパンチ不足
一応「スオミ失踪の謎」という軸があるけど、最後に向かってもその謎解きがカタルシスに繋がらない。
「なるほど、そういうことだったのか!」っていう爽快感や、「考えさせられる余韻」が薄くて、終わった瞬間に「あれ、結局何だったんだろう?」ってなる。
観客の想像力に委ねるっていうのはわかるけど、委ね方が弱いからただぼやけただけに感じたのが正直。ミステリーとしても、コメディとしても、中途半端で物足りなさが際立った。
何とか良かったところも探してみた
辛口ばっかりだとアレだから、ちゃんと良かった部分も挙げます。
長澤まさみの演技:5人の証言に合わせて全く違う“スオミ”を演じ分けるのはさすがだった。一本の映画でこれだけ振り幅を見せられる女優はそう多くないと思う。
映像美:舞台となる豪邸の雰囲気とか、光の使い方は見ごたえあった。閉ざされた空間に観客を閉じ込めるような演出は成功してた部分もある。
コンセプト自体:「人は他人をどう見ているか」「ひとりの人間が複数の顔を持つ」というテーマは、面白くなる可能性を秘めてたと思う。
でも残念ながら、それらが映画全体を支えるほどにはならなかった。
観終わったあとに残った感情
正直言って、観終わったあとの第一声は「もったいない映画やな」だった。キャストも 豪華で、題材も面白そうなのに、仕上がりがどっちつかず。せっかくのアイデアも、構成やテンポ次第でもっと面白くできたんじゃないかと思うと、余計に惜しい。
友達に「観た方がいい?」って聞かれたら、「三谷作品が好きなら試しに観てもいいけど、あんまり期待しない方がいい」って答えるかな。人によっては「語られるスオミ像の違い」を深読みして楽しめるかもしれないけど、自分にはそこまで刺さらなかった。
話の後半で、みんながヘリに乗るシーンがあって、一人が開けたドアからレジャーシートと一緒に落ちるんだけど、そのレジャーシートをムササビみたいにしてまた飛行機に戻ってくるの。『は?』って感じで一気に冷めた。こういう笑いは求めてないです。
最後にはみんな一緒にステージで踊るの。何の脈絡もなく。実はかなり前に映画館で見た作品だけど、ダンスショーがきつくて途中で出た。こんなことしたのは初めて。
まとめ
『スオミの話をしよう』を観た感想をまとめると――
1・設定は面白そうなのに、ストーリーが横に広がるだけで深まらない
2・キャラクターが薄く、スオミ自身も実体のない存在に終わってしまった
3・テンポが悪く、観ていて退屈さが勝った
4・ミステリーとしてもコメディとしても、パンチが足りない
5・良かったのは長澤まさみの演技と映像の美しさくらい
結果的に「もっと面白くできたはずなのに…」っていう惜しさだけが残った映画だった。
ストーリー ★★☆☆☆
(話がよくわからない)
キャラクター ★★★★☆
(俳優陣はなかなか豪華)
笑い度 ★☆☆☆☆
(ちょっと今回は監督の独りよがりかな)
おすすめ度 ★☆☆☆☆
(正直なかなかの駄作かもしれない)
総評 ★★☆☆☆
(他の三谷作品が面白いだけに・・・)
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いや、やっぱ今回いいや・・・