「国宝」感想:横浜流星&吉沢亮、美しき継承の物語に心震える!
いやー、観てきたよ、「国宝」!もうね、最高だった!マジで。横浜流星くんと吉沢亮くんが主演って聞いた時から「これはヤバい!」って思ってたけど、想像をはるかに超える美しさと深さで、なんかもう胸がいっぱい。語彙力失うレベルで感動したから、ちょっとでもこの興奮を伝えられたら嬉しいな!
まず、二人のビジュアルがもう国宝級!
スクリーンに映し出される度に「美!」って心の中で叫んでたもん。横浜流星くんはさ、最近だとキレッキレのアクションとかクールな役が多いイメージだけど、今回はまた違った一面を見せてくれました。繊細で、儚げだけど、内に秘めた熱いものがフツフツと伝わってくるような。
吉沢亮くんはもう言わずもがな、彼のあの感情を露わにした表情とか、ふとした時の色気とか、もうたまりません!今回はね、ちょっと無骨な役どころだったんだけど、それでも滲み出る上品さが彼らしかったな。
で、物語なんだけど、これがまた深かった。伝統芸能、それも歌舞伎の世界が舞台。
正直、歌舞伎って敷居が高いイメージがあったんだけど、この映画を観てその美しさ、熱、重み。なんていうか、そこに生きる人たちの苦悩とか、継承していくことの重圧とか、そういうのがひしひしと伝わってきた。
横浜流星くんが演じるのは、名門の家に生まれながらも、その才能に葛藤を抱える若き歌舞伎役者の俊介。もうね、彼の稽古シーンとか、舞を舞うシーンとか、息をのむ美しさだった。
指先から足の先まで、研ぎ澄まされた動き一つ一つに魂が宿ってるみたいで知識はなくても見入ってしまった。
特に、師匠からの厳しい指導に耐えながら、それでも能と向き合い続ける姿には、胸が締め付けられた。
そして、吉沢亮くんが演じる喜久雄、彼は俊介とは全く違う世界、任侠の一門に生まれた。喜久雄が15歳の時に、抗争によって父を亡くした。敵を討とうとするが失敗し、ひょんなことから、俊介の父であり、名門の当主である花井半二に引き取られ、思い がけず歌舞伎の世界へと飛び込むこととなった。
俊介(横浜流星)はどちらかというと内省的でストイックなのに対して、喜久雄(吉沢亮)は情熱的で、破天荒な部分も持ち合わせている。
二人の関係性がまた絶妙なのよ。第一印象は良くなく、特に俊介が喜久雄を受け入れなかった。
しかしライバルとして高め合うと同時に、親友として互いを支え合う。ある時はぶつかり合って、ある時は共鳴し合う。まあこういうストーリーには定番の設定ではあるのだけれど、この二人が演じるとなるとリアリティーが違う。
特に印象的だったのは、二人が一緒に稽古するシーン。最初はぎこちなかった動きが、次第にシンクロしていく様子は、まさに芸術だった。
言葉を交わさなくても通じ合ってる、そんな阿吽の呼吸がそこにはあったんだよね。もう、尊すぎて拝みたくなったもん(笑)。
二人が演じるのは、歌舞伎の中の「女形」。
伝統を守ることの難しさ、自分自身がその伝統の一部としてどう生きていくのか。そういう普遍的なテーマが、歌舞伎という日本の美しい文化を通して描かれていた。
特に、クライマックスの舞台シーンは、鳥肌ものだった。言葉にならないくらいの美しさ、生々しさ、気づいたらスクリーンに釘付けになっていた。これは映画館で観るべき!大スクリーンで、あの音響で、二人が魂を込めて舞う姿を観たら、もう圧巻としか言いようがない。
彼らが成長していく姿が、本当に良かった。
脇を固める俳優さんたちもめちゃくちゃ良かった。俊介の父親の渡辺謙さん、母親役の寺島しのぶさん、本当に本物の親に見えるくらい貫禄があって。彼らが二人を見守る眼差しとか、時に厳しく、時に優しく指導する姿とか、そういう一つ一つの描写が、この映画の重厚感を増してたと思う。
美術とか衣装もね、めちゃくちゃ凝ってた。歌舞伎の舞台のセットとか、衣装のの美しさとか、もうため息が出るほどだった。
日本の伝統文化の美しさが、本当に細部までこだわり抜かれて描かれてて、それだけでも一見の価値ありだと思う。
この作品は歌舞伎の知識が全くなくても楽しめる作品だと思う。もちろん、知ってた方がより深く理解できる部分はあるかもしれないけど、この映画はそれ以上に、人間ドラマとしての魅力がすごいから。
夢を追いかけること、伝統を継承すること、そして自分自身の才能と向き合うこと。
そういう普遍的なテーマが、日本の美しい伝統文化を通して描かれているから、もしかしたら国境を越えて多くの人に感動を与えられる作品なんじゃないかなって思った。
観終わった後も、しばらく興奮が冷めなくて。なんか、心洗われたような、浄化されたような気持ちになった。それくらい、深く心に残る作品だった。
横浜流星くんと吉沢亮くんの、新たな魅力を発見できたし、改めてこの二人の俳優さんの素晴らしさを実感した。彼らがこの役を演じたからこそ、ここまで深みのある作品になったんだなって確信したなー。
もし、歌舞伎に興味がある人も、全く知らない人も、いや、それどころか横浜流星くんと吉沢亮くんのファンじゃなくても、これは本当に観て損はない!
日本の美しい文化と、そこに生きる人々の熱いドラマが詰まった、まさに「国宝」級に美しい映画だった。
3時間を超える長編映画だったけど、退屈せずに、本当に体感的には2時間映画とほぼ変わらないくらいに没頭できた。
ただ残念だったのは、話のつながりがちょっと断片的なところがあったかな。
例えば喜久雄がどん底まで落ちて、そこから国宝になるまでの展開がよくわからなかった。え?なんでいきなり大きな舞台に復帰できた?
喜久雄には奥さんと子供がいるのに、急に他の女性とくっついたり。え?奥さんと子供と一緒に住んでないの?なんで?ってなったり。
確かに3時間超えの長編の中に無駄な部分はなかったと思うけど、でも、恋愛の部分とかはそんなに要らなかったような気もする。
全部のストーリーを把握し切るのは難しい。でもそれを差し引いてもいい作品じゃないかな。
吉沢亮はかっこいい役が多いけど、こういう人間くさい、ちょっとカッコ悪い部分を見せるのも本当得意なのかなと思えた。
そして横浜流星。やっぱ好きだわ。1年半の練習をしていたと語っていたけど、逆にこれをその短期間でやったことが本当に2人ともすごいと思う。
2人の、そして日本の美しさを是非体感してください!
ストーリー ★★★★☆
(集中しないとちょっと置いて行かれるかも)
キャラクター ★★★★★
(ハズレがいない。)
心に刺さる度 ★★★★☆
(一つのことを極める難しさ)
泣ける度 ★★★☆☆
(じわりと涙が出る)
総評 ★★★★☆
(歌舞伎を知っていれば満点かな)
よく似た関連記事⇩⇩⇩