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映画『6人の嘘つきな大学生』

 映画『6人の嘘つきな大学生』


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 はっきり言うと、久々にハズレ映画を引いてしまった、、、。

 

 正直「うーん…」って感じだった。つまらなくはない。でも面白かったかって言われたら、うなずけない。なんというか、全部が中途半端で、観ててモヤっとする映画だった。

 

 まず、タイトルがすごく魅力的だったんよね。「6人の嘘つきな大学生」って言われたら、誰がどんな嘘ついてんの!?って気になる。で、就活の最終選考に残った6人が、密室で暴露大会みたいな展開になるんよ。

 

 タイトルだけ見ると正直めちゃ惹かれた。

 

 出演俳優さんも主役級が揃っていてそれだけで面白そう。面白そうだけど、実際はその期待を超えてこない。嘘の内容がどれもこれも地味で、ショックというより「それだけ?」って思ってしまった。なんか、高校の友達同士が揉めてるくらいのレベルの話が多くて、サスペンスって感じがあんまりしない。

 

 キャラも印象に残らない。一応それぞれの背景とか考え方とかは出てくるけど、誰も深く掘り下げられてないから、最後まで「ふーん」って感じで終わる。

 

 もうちょっとキャラにクセがあるとか、意外な一面が見えるとか、そういうのがあれば良かったのに。6人とも似たような雰囲気で、誰が誰だか途中であやふやになるくらい。せっかく6人も出してるんだから、もっとそれぞれのキャラ立たせてほしかった。

 

 話の流れも、わりと単調。ひとりずつ過去が暴かれていくんだけど、同じパターンが続くから途中で飽きてくる。「まあ何となくこんな感じの暴露かな」ってなるし、展開に意外性があまりない。

 

 で、終盤にやっと真相っぽいのが出てくるんだけど、それもそんなに驚かないし、「え、そんな雑なまとめ方する?」って思ってしまった。伏線とかもあんまり効いてないし、「こっちが勝手に考えすぎただけか」ってがっかりするオチだった。

 

 演出もあんまり印象に残ってない。特別テンポがいいわけでもないし、カメラワークが工夫されてるわけでもないし、BGMで盛り上げてくるわけでもない。ただ、会話がずっと続いてる感じ。

 

 映画としての見せ方が弱い。もうちょっと緊張感がある演出とか、観ててドキドキする間とかが欲しかった。

 

 あと地味に気になったのが、会社の描かれ方。こんな選考ある?って思った。しかも人事の人とか、すごい適当で雑に見える。

 

 就活ってたしかに変なこともあるけど、リアルな話に見せたいなら、もっと現実感あってもよかったと思う。

 

 逆にフィクション全開で攻めるなら、それはそれで割り切ってやってほしかった。中途半端に「ありそう」な雰囲気出してるから、逆に嘘くさく感じたかな。

 

 俳優さんたちは、悪くなかったと思う。

 

 演技も変に浮いてる人はいなかったし、どの人もそれなりに頑張ってた。でも、キャラが薄いから、せっかくの演技も印象に残らない。やっぱり脚本と演出がもっとしっかりしてれば、もっと活きてたんじゃない?

 

 こういう映画の討論シーンってなんか舞台っぽい感じになるのがすごく苦手だった。感情に任せてただ叫んでる場面が多くて、見ててしんどくなるんよね。

 

 全体的に思ったのは、「なんか惜しいな」ってこと。題材も設定も面白くなりそうだったのに、肝心の中身が追いついてない。

 

 せっかく6人の大学生っていう、今の時代にも合ったテーマを使ってるのに、内容が浅くて軽い。深く刺さるところがないし、観終わったあとに「で、何が言いたかったんだろ?」ってなる。メッセージ性が弱いというか、ふわっとしてて、何も残らない感じ。

 

 たぶん、「就活の怖さ」とか「人は誰でも嘘をついてる」とか、そういうテーマを描きたかったんだと思う。

 

 でもそのわりには、そのテーマがちゃんと伝わってこない。ただの暴露大会みたいになってて、途中からちょっと白ける。

 

 こういう系の映画って、もっと緊張感ある駆け引きとか、腹の探り合いとか、そういうのが見たかった。なのに、この映画は表面的なやり取りばっかりで、誰も本気でぶつかってない感じ。みんな優等生っぽくて、もっとドロドロしてくれてもよかったのに。

 

 結局、この映画って「嘘」がテーマなのに、その嘘が軽いし、その嘘を暴いた結果も大したことがない。観てる側も「あー、そうなんだ」くらいで終わっちゃう。心に残るセリフとかシーンもないし、正直ちょっと時間がもったいなかったなって思ってしまった。

 

 まとめると、『6人の嘘つきな大学生』は、「おもしろくなりそうだったのに、残念だった映画」って感じ。もっとガツンと来るものを期待してたけど、全体的におとなしくて、深くもないし、ドキドキもないし、なんとも微妙。若手俳優の頑張りは感じたけど、映画そのものの力が足りてなかった。

 

 次こういう系の映画を作るなら、もうちょいキャラも話も尖らせて、ちゃんと刺さるものにしてほしいなと思った。

 

 まとめ

 

 もちろん面白く感じた要素もあった。6人のうちの人、準主役だった学生が病気で亡くなるところ。暴露にも本当は庇った結果そうなってしまったとか、見ているこっちをいい意味で裏切ったり。

 

 でも結局最後まで、採用された主人公の女性の嘘は公開されなかった。「いやいや、この展開は、採用されてから最後にえぐい嘘がばれるのが定石じゃない?」って思った。

 

 そして、雑に強引に終わって、エンドロール、、、

 

「は?」ってなりました(笑)

 

 

ストーリー      ★★☆☆☆

(もう少し何とでも面白くできたくない?)

    キャラクター    ★★★☆☆

(まあ出演者は悪くない)

  泣ける度     ☆☆☆☆☆

(泣く要素なし)

    おすすめ度    ★★☆☆☆

(まあどうしても見るものがなければ)

    総評       ★★☆☆☆

(期待が大きすぎた。小説は面白いのかなあ)

 

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