究極の脱力系ドラマ?勇者ヨシヒコ、マジで腹筋崩壊する件について
いや〜、正直に言います。『勇者ヨシヒコ』、ナメてました。「どうせチープなパロディドラマでしょ?」くらいの気持ちで見始めたら、まんまとドハマり。気づいたら深夜に一人でゲラゲラ笑っていました。
あんなに安っぽい見た目なのに(褒めてる)、中身はめちゃくちゃ中毒性の高い笑いの宝庫。RPGゲームとバカをこよなく愛する人間には刺さりまくる神ドラマでした。
まず一言で言うと、「低予算 × 高クオリティのギャグセンス=最強」。
この計算式、誰が思いついたんだ。テレビ東京さん、攻めすぎです。そして、監督の福田雄一ワールド全開。今や福田作品といえば人気俳優がコミカルに暴れる印象ですが、その原点にして金字塔とも言えるのがこの『勇者ヨシヒコ』シリーズなんじゃないかと思います。
主人公ヨシヒコの脱力感がクセになる
まずは主人公・ヨシヒコ(山田孝之)。見た目は完全に王道RPGの勇者そのもの。なのに中身はめちゃくちゃ真面目で純粋なんだけど、超絶バカで空気も読めない。山田孝之のガチ演技力でこの脱力系キャラをやられると、なんかもう笑うしかない。「そこは感動する場面じゃないのに、なぜか涙ぐむ」みたいな謎のシーンも多くて、そのギャップがツボにハマる。真顔でバカやるって、最高に笑えるんですよ。
山田孝之って本来、めちゃくちゃシリアスな役もこなす俳優じゃないですか。でもその実力があるからこそ、この「勇者だけどバカ」というキャラがめちゃくちゃ立ってる。あの「セリフ棒読み風の熱演」とか、「戦闘シーンでのぎこちない動き」とか、全部わざとやってると思うと、もはや職人芸。
仲間たちもキャラが濃すぎる
ヨシヒコを取り巻く仲間たちもクセが強すぎて、一人ひとりに見どころがありすぎる。
・ダンジョー(宅麻伸):完全にガチムチ戦士キャラなんだけど、たまにセリフで「宅麻伸」としての素が出てくるのが面白すぎる。イケオジなのにノリノリでギャグやってるの、最高すぎる。
・ムラサキ(木南晴夏):最初は「なんかヒロイン枠かな?」って思ってたら、回を追うごとにどんどんぶっ壊れていく(笑)。特に他キャラに対してツッコミや皮肉を言いまくる感じがめちゃくちゃリアルで良いアクセント。
・メレブ(ムロツヨシ):出た、魔法が全然使えない魔法使い。ていうか、魔法の名前が全部ふざけすぎてて、初見で絶対吹く。ホンマにしょうもない魔法しか使えない。しかも無駄に使う場面の演技が熱すぎるのがまた面白い。ムロツヨシ、このドラマで初めて知りました。そういう方も多いんじゃないかな?
この4人が毎回どこかの村に行って、しょうもない事件を解決していくんですが、もう全部がツッコミどころ満載。シリアスに展開が進むことは一切なく、「どこでふざけるか」だけを突き詰めた構成になってるのが潔くていい。
パロディのキレがすごい
このドラマの最大の魅力の一つが、RPGやアニメ、映画などのパロディネタ。『ドラゴンクエスト』をベースにしてるのはもちろん、ファイナルファンタジー、スーパーマリオ、まさかのジブリまで、ジャンル問わずいろんな作品をぶち込んでくる。(これ大丈夫なのか笑)
しかも、それを低予算のチープな映像で再現するのがまた笑える。例えば敵キャラが「どう見ても着ぐるみ感満載」だったりするんだけど、それがむしろ良い。あえての雑さ。
作り込まれてないのに、ちゃんと面白い。ある意味、YouTubeの全盛期のバカ動画的なノリにも近くて、「ゆるさの美学」がここにあるって感じ。
あと地味に毎回のゲスト俳優が豪華すぎる。普通に一流俳優が全力でくだらないことやってるの、本当に贅沢。小栗旬、渡辺直美、中村倫也とか、書ききれないほど、」なんでこのメンツがこの番組に出てるの!?ってレベル。
メタ発言とツッコミが心地よい
ヨシヒコたちは普通に「今カメラ映ってますよね?」的な発言をするし、「このセット、安すぎない?」って言うし、仏役の佐藤二朗にもガンガン文句を言うこれがこのドラマの真骨頂。
たとえば、「制作費が足りないので魔物は登場しません」とか、ドラマで言う?そういうの(笑)。でもそういうのを正面から言ってくれる潔さが、むしろ好感度を上げてるんですよ。むしろ「スタッフみんなで遊んでる感」が全開で、それが観てる側にもちゃんと伝わるから、観てて楽しいし応援したくなる。
まとめ:観ない理由がない
『勇者ヨシヒコ』シリーズは、マジで一度観始めたら止まらないタイプの中毒ドラマです。ギャグのテンポ、演者のノリ、パロディのセンス、全部がちょうどいいゆるさで、ストレスゼロ。RPGが好きな人、シュールギャグが好きな人、疲れてる人、みんなにおすすめできます。
最初は「なんか深夜にやってた変なドラマでしょ?」くらいの気持ちでもいいんです。でも一話見たらきっとこう言うはず。
「なんやこれ、めっちゃ面白いやん!」って。
ずっとドラマとして紹介してますが、今思うとドラマとしてみてはいけないと思う。別ジャンルのエンターテイメント。じっくり見るもよし、流し見するもよし。
一度見てください。頭空っぽにして馬鹿笑いしましょう!
ストーリー ★★★★☆
(究極の脱力系)
キャラクター ★★★★★
(すごい人をちょい役で使ってる)
ばかばかしい度 ★★★★★
(頭空っぽに)
おすすめ度 ★★★★☆
(シリーズあります)
総評 ★★★★★
(あまり見ないジャンルですがこれはハマった)
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