らふたぁの映画館

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映画『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら』


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『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』が想像以上に泣けて、心に刺さった話。

 

 こんにちは。今日は『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』の感想を語っていきます。

 

 正直に言うと、最初は「タイトル長いし、ちょっと重そうだな〜」って思ってたんです。戦争ものだし、泣かせにくる系のやつかな?と。でも……結果から言います。

 

 めちゃくちゃ泣いた。

 もう、鼻までズビズビになるくらい。

 

 物語の始まりは現代。主人公の百合(福原遥)は、思春期真っ只中の女子高生。
母親とぶつかったり、学校もうまくいかなかったり、よくある「今どきの子」って感じなんだけど、その描写が妙にリアルで、見てて痛いくらい。

 

 そんな彼女が、ある日突然、戦時中の日本にタイムスリープ。ここから「THE・非日常」な物語がスタートするんだけど、驚いたのはその世界がちゃんと“生きてる”ってこと。

 

 ご飯も満足に食べられない、空襲で命を落とす日常、未来が見えない世界——
なのに、そこにいる人たちはみんな“必死に生きてる”。
なんかね、現代の自分が、いかにぬるま湯で生きてるか突きつけられる感じがした。


 ■ 彰くんの破壊力、ヤバすぎ。

 そして登場するのが、戦時中に出会う青年・彰(水上恒司)
もうね、この人が本当にやばい。優しくて、まっすぐで、熱くて、覚悟があって、でもどこか切なさもあって。令和の恋愛ドラマにはなかなか出てこないタイプの男です。

 

 でも「惚れた」って言葉じゃ片付けられないくらい、彼の生き様にグッときた。
百合もどんどん変わっていくんだけど、それはただ恋したからじゃなくて、彼の「誰かのために命を懸けられる強さ」に心を動かされたからだと思う。

 

 「死ぬのが怖くないわけじゃない。でも、未来の人が笑ってくれるなら、それでいいんだ」

 

 そんなセリフ、現代に生きてる私たちがサラッと言えるわけない。でも、彰は本気で言ってるし、それがまた心に刺さるんですよ。


 ■ 恋愛っていうより、“命の出会い”
 百合と彰の関係って、いわゆる「恋愛」なんだけど、それだけじゃないと思った。
2人の間には、「時代を超えて響くもの」がある。ただドキドキするだけじゃなくて、「命と命のぶつかり合い」っていうか、本質的な“生きる意味”を共有しあってる感じ。

 

 限られた時間の中で、ほんの一瞬かもしれない出会いだけど、それが人生を変える。
「出会えてよかった」「また君に会いたい」って、こんなにも重い言葉になるんだなぁって思った。


 ■ 戻った“今”にこそ、本当の意味がある
ラストは……正直、覚悟はしてたけど、やっぱり泣いた。
百合が現代に戻った後の描写がまたすごくて、「あの時間は何だったの?」って思いながらも、彼女の中には確かな変化がある。

母親との関係も、ちょっとずつ変わっていく。
それが、めっちゃ自然で、リアルで、観てるこっちまでじんわり温かくなる。

なんていうか、
「命の物語」って、こういうことなんだなって。

 

 小説も読みました。小説でももちろん泣いてしまったのですが、映像になると、やはり戦争の生々しさなど、本の中では想像しにくいところが映像化されるので、やはりさらに感情移入します。特に最後のシーンで、二人がどれだけ愛し合ったのか。しかし生まれた時代も違う、環境も何もかも違い過ぎる。しかも彰は特攻隊。二人が結ばれることのないことは初めからわかっていることなのですが、見ているこちらとしてはどうにか二人が幸せになる未来が来ないだろうかと願わずにはいられませんでした。

 

 この映画はタイムリープの要素はあるものの、過去、戦争のあった時代には、こんな悲しい人々の暮らし、環境、家族の環境、そして恋愛など、明るい未来がやってこなかった方たちがいるのは確かです。

 

 今の生活があるのはあの時代の人々がつないでくれた結果なんだと、感謝しなければいけないと思います。

 

 戦争は二度と起きてはいけない、彰と百合のような思いをさせてはいけない。しかし同時に、決して戦争のことを忘れてはいけないと思います。今の日本にも戦争を体験した人がたくさんおられます。何十年何百年経とうが決して風化させてはいけないと思いました。


 ■ この映画、誰かと語りたくなる
一人で観ましたが、終わったあとにすごく誰かと語りたくなる映画だった。
「命って、なんだろう」「過去の人たちは、どんな想いで未来を信じてたんだろう」
そういうテーマが、観終わったあともずっと心に残り続けてる。

 

 特に最後の最後、彰の命が消える直前まで、彰のやさしさが。。。絶対に見るべきです。

 

 まとめ

 
 『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』は、泣きたい人にも、自分を見つめ直したい人にもオススメ。

 

 「泣ける映画」ってだけじゃなくて、「今を生きる力をくれる映画」って言ったほうがしっくりくる。

 

 最後にひとこと。
“今を生きること”が当たり前じゃないと気づかせてくれて、ありがとう。
そんな気持ちでいっぱいになった映画でした。


読んでくれてありがとう!
よかったら、観た人はコメントで感想とか教えてくれると嬉しいです。

 

 追加で朗報です!

実はこのお話には続きががあります。小説なのですが、

『あの星が降る丘で、また君に出会いたい』という題名で、現代に戻った百合が、彰の生まれ変わりである宮原涼と再会するお話です。

 

 涼には前世の記憶はありませんが、なぜか百合に惹かれてしまう。百合ももちろん涼が彰の生まれ変わりである事はわからない。そんな二人がどう交わっていくのか。是非こちらも併せて読んでみて下さい。

 

 ファンタジーな展開ではありますが、二人のこれからを読んでみてください。

 

 

ストーリー      ★★★★☆

(タイムリープ物ですがそこまで気にはならない)

    キャラクター    ★★★★★

(脇を固める俳優さんもかなり魅力的。伊藤健太郎好きです)

  泣ける度     ★★★★★

(ぼろっぼろに泣きました。ラストシーンはとくにやばい)

    おすすめ度    ★★★★☆

(恋愛映画であり戦争映画です)

    総評       ★★★★★

(是非続編の小説も読んでください)

 

 

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