映画『地獄の花園』OL × ヤンキーのカオスな世界!
『地獄の花園』は、普通のOLの世界に「ヤンキー抗争」というぶっ飛んだ要素を融合させた異色のコメディ映画。脚本はバカリズムが手がけ、主演は永野芽郁。さらに、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、遠藤憲一など、個性豊かなキャストが勢揃い。見どころ満載のこの映画、正直、最初は「なんだこれ?」と思ったものの、気づけば最後まで爆笑しながら見ていました。というわけで、ここでは本作の魅力をたっぷり使って語っていきます!
【あらすじ】普通のOL生活が一変!女たちの抗争勃発
主人公の直子(永野芽郁)は、ごく普通のOL。特に野望があるわけでもなく、普通に働いて普通に生きていた。しかし、彼女の職場は実は「OLの世界を牛耳るヤンキーたちの抗争の場」だったのだ!
そう、普通に見えるオフィスの裏では、スーツ姿のOLたちがヤンキー漫画ばりの激しい戦いを繰り広げていたのだ。しかも、そんな異常事態を、誰も疑問に思っていない。まるで「これが社会人のリアルですよ?」と言わんばかりの雰囲気で進行していく。
そんな中、転職してきた“カリスマヤンキーOL”蘭(広瀬アリス)が登場。彼女はとんでもなく強く、瞬く間に職場の頂点に君臨。すると、それに危機感を抱いた他企業のヤンキーOLたちが動き出し、企業間抗争が勃発する!
果たして直子の運命は? そして、この異常すぎるOL社会の行方は──!?
【感想①】異次元の発想が最高に面白い
まず言いたいのは、「こんな設定、誰が思いつくねん!」ということ。OLの世界がヤンキーの抗争と化しているという時点で、もう発想の勝利。これを真顔でやりきるバカリズムのセンスには脱帽。
普通、OLの世界といえば、書類整理、電話応対、上司の理不尽な指示など、どこか「社畜感」のあるイメージだろう。しかし、この映画のOLたちは、「会社の覇権を握るために拳で解決する」という、まさかの方式を採用。しかも、ただの喧嘩ではなく、ガチのヤンキー漫画ばりの超絶バトルを繰り広げる。
例えば、菜々緒演じる「狂犬紫織」の登場シーン。彼女がオフィスのドアを開けた瞬間、まるで『クローズ』の登場人物のような風格。**「会社のために、全員ぶっ倒してやるよ……」**みたいなセリフをスーツ姿でキメるのだから、ギャップが凄まじい。
【感想②】永野芽郁の巻き込まれ方が絶妙
主人公の直子は、あくまで「普通のOL」なので、この狂った世界に最初は戸惑いまくる。しかし、次第に「まあ、こんなもんか……」と適応していく様子が最高にシュール。
例えば、序盤でヤンキーOLたちが「うちの部署が最強!」とマウントを取り合っているシーン。普通なら「は?何言ってんの?」とドン引きする場面だが、直子は「いやいや、そんなの関係ないでしょ……でも、ちょっと気になる……」と微妙に興味を示す。
この「完全に拒絶するわけでもなく、ちょっとノリに乗っちゃう」バランス感覚が、永野芽郁の演技と相まって最高に面白い。彼女の戸惑いが、観客の視点とシンクロするので、違和感なくこのカオスな世界に入り込めるのだ。
【感想③】アクションシーンが異常に本格的
正直、「OLの喧嘩でしょ?」と舐めていた。しかし、戦闘シーンは想像以上にガチ。まるで『アウトレイジ』や『るろうに剣心』のような本格アクションが繰り広げられる。
例えば、広瀬アリスが他社のヤンキーOLたちを相手に、「机を蹴り飛ばして敵の顔面にぶち当てる」という荒業を見せるシーン。めちゃくちゃ迫力があるし、カメラワークも超本格的。
また、菜々緒 vs 川栄李奈のバトルシーンでは、オフィスのデスクがぶっ壊れまくる。「え、これ本当に職場?」とツッコミたくなるほどの破壊力。
特にヤバいのは遠藤憲一演じる「OL界のドン」。ここはマジで笑わせてもらった。エンケンが奇抜な女性の姿。もりもり過ぎるヘアスタイルに、セクシーな衣装を身にまとっている。しかも、見る限り、女装という設定ではなく、ちゃんとした女性の設定であるのがほんとにおもしろい(笑)
【感想④】バカリズムのセリフ回しが秀逸
バカリズム脚本ならではのセリフ回しも、この映画の大きな魅力。「普通のOLっぽい会話」と「ヤンキー映画的なセリフ」が絶妙にミックスされている。
例えば、上司が「これ、明日までにまとめといて」と指示を出すと、部下が「おう、任せとけや!」とヤンキー口調で返す。さらに「お前、プレゼンの資料間違えたら、どうなるかわかってんだろうな?」と脅迫めいた圧力をかける。
普通ならパワハラ案件だが、ここでは「会社の仁義を守る戦い」として成立してしまう。この違和感こそ、本作の醍醐味だ。
【総評】バカバカしすぎるけど、それが最高
『地獄の花園』は、最初から最後までバカバカしい。しかし、そのバカバカしさを全力で突き詰めた結果、とてつもないエンタメ映画に仕上がっている。
・OL × ヤンキーという異色の組み合わせ
・ガチすぎるアクションシーン
・シュールなギャグと本格的な戦闘のギャップ
・バカリズムの脚本ならではのキレッキレの会話
さらに注目していただきたいのは、永野芽衣演じる直子が実は喧嘩が最強に強いところだ。普段のかわいいOLキャラに加え、喧嘩シーンのギャップに度肝を抜かれるに違いありません・
どれを取っても唯一無二の映画だった。さすがバカリズム頭を空っぽにして笑いたい人には、全力でオススメしたい一本です!
ストーリー ★★★★☆
(ばかばかしい。だがそれがいい)
キャラクター ★★★★★
(全員のキャラがちゃんと立ってる)
ばかばかしい度 ★★★★★
(本当にばかばかしいw)
おすすめ度 ★★★☆☆
(お暇つぶしにどうぞ)
総評 ★★★★☆
(そうです、B級です。でもみてください)