らふたぁの映画館

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ドラマ『アンメットある脳外科医の日記』

 最近観た医療ドラマの中で一番心に残ってるのが『アンメット ある脳外科医の日記』。 

 

 これはもうね、マジで良かった。ジャンルとしては医療ドラマなんだけど、それだけじゃない。人間ドラマとしてもめちゃくちゃ深くて、泣けるし、考えさせられるし、なにより温かい。

 

 最初は「記憶障害の脳外科医?ちょっと重そう…」って思ったけど、観てみたら全然違った。むしろその設定があるからこそ、毎話ぐっとくる展開になってて、目が離せな。くなるんだよね。

 

 主人公のミヤビ(杉咲花がとにかくすごい。彼女、事故で脳に障害を負って、過去2年分の記憶が飛んでしまっていて、しかも新しい記憶も寝たらリセットされてしまいます。でも、それでも脳外科医として働いている設定。

 

 正直、設定だけ聞くと「いやいやそんなん絶対無理でしょ!」ってツッコミたくなるけど、彼女の頑張りとか、人との向き合い方を見てると、だんだんそのツッコミが全部応援に変わってくる。「がんばれミヤビ…!」って、自然と心の中で声かけてる自分がいる。

 

 ミヤビは毎日「自分が自分であること」を確認するために、日記を書いてて、それを読んで「今日の自分」「昨日の自分」を受け継ぐって感じで生きてるの。これがまた泣けるのよ。

 

 人間って、記憶があってこそ自分なんだなって改めて感じるし、逆に言えば、記憶がなくても“今”をちゃんと生きてる人がいるんだってことにも気づかされる。

 

 で、そんな彼女を支えるのが、三瓶(若葉竜也)っていう男の先生。この人がまたいい味出してんのよ!最初はちょっと無愛想で、何考えてるかわかんない系かと思いきや、実はミヤビの元婚約者で、しかも彼女の記憶がないことを知っていながら、ずっとそばで見守ってるっていう…いやもう、なんだその健気さ!!ドラマが進むごとに彼の想いとか、過去とか、じわじわ明かされていくんだけど、「三瓶ぃぃ…!」ってなる。演技も自然で、感情の出し方が本当に絶妙なんです。

 

 あとこのドラマ、ただの恋愛とか医療の話じゃなくて、“人とのつながり”とか“人間の尊厳”とか、そういうもっと根っこのテーマを扱ってる。

 

 たとえば、記憶がない自分に自信が持てないミヤビが、患者と向き合う中でだんだん自分の価値を見出していく過程とか、ほんとに感動する。

 

 患者たちとのやり取りもひとつひとつが丁寧に描かれてて、それぞれがちゃんと物語になってるんだよね。泣ける話もあれば、ちょっと笑えるやり取りもあって、バランスも最高。

 

 あと、音楽もすごく良い。オープニングの上野大樹の「縫い目」も、エンディングのあいみょん「会いに行くのに」も、歌詞がドラマとぴったり合ってて、曲が流れるだけでウルっとくる。

 

 特に印象に残ってるのが、第9話の14分ワンカットのシーン。あれはもう、演技とか撮影とか全部が神がかってた。ワンテイクであの熱量ってすごすぎるでしょ…!何回も巻き戻して観た(笑)

 

 そうそう、視聴者の評価もめっちゃ高くて、ギャラクシー賞も受賞してたっぽいね。納得。ネットでも「今年イチで泣いた」とか「こんなに丁寧に作られたドラマ久しぶり」とか、すごい盛り上がってた。僕も完全に同意。なんかもう、ずっと観ていたいドラマだったなぁ。

 

 全体を通して思うのは、「記憶」って確かに大事だけど、それだけが人間じゃないんだなってこと。記憶があっても傷つくこともあるし、記憶がなくても愛されることもある。決して派手な展開はないけど、その分リアルで、静かに深く響いてくる。観てよかったって、心から思える作品。

 

 このドラマは、みやびと三瓶先生の関係性だったり、脇を固める俳優陣の演技もすごく自然で、ある会話の中で、千葉雄大演じる星前宏太が、泣きながらセリフを言う場面があるんですが、セリフを結構噛むんです。ここがね、撮り直すんじゃなくてそのまま使われてるんです。そこがセリフで言っているのではなく、宏太の心の中から出ているような感じがして、こっちも涙が止まらなかった。皆さんにもぜひこのシーンに注目して思いっきり泣いてほしいです。

 

 ここまで書いていると、かなり重いドラマなのかなあと思いきや、先ほど紹介した宏太と、野呂佳代さん演じる、成増貴子との掛け合いが本当に面白い!え?これって台本?アドリブ?っていう感じで必ず笑います!

 

 ドラマの後半にはそんなメンバーで行きつけの居酒屋で飲むシーンがあるんですが、ここが本当にほっこりします。

 

 とにかく色んな要素が詰まっていて、見るものを飽きさせない工夫がされていて、本当に笑って泣けて、ほっこりします。

 

 最後に全力で言います。三瓶先生、すごくイケメンでもないし(いや、好きな人にはかなり刺さる見た目)青髭もきれいにそるわけでもなく、髪もぼさぼさ、話し方も抑揚がなく、無愛想。でもドラマを見終えるころには、必ずこの三瓶先生が大好きになります!絶対に!

 

 もうね、本当にかわいいのよ。この三瓶という男。若葉竜也さんを起用してくれてありがとう!これだけでも記事が一個書けそうなくらい。長くなるので泣く泣く割愛します、、、。

 

 キャストも脚本も演出も全部が丁寧で温かくて、毎週待ち遠しいドラマだった。少し前のドラマですが、まだ観てない人がいたら、ぜひおすすめしたい一本。毎シーズン必ずあるといってもいい医療系。そのん中でも間違いなくトップクラスです。

 

 大きな声では言えませんが、若葉竜也さんと、杉咲花さんはこの時点で実際お付き合いされていると小耳にはさみました。それを知ったうえで見ると本当に心が温かくなります。

 

 本当におすすめしたいドラマです!

 

 

ストーリー      ★★★★★

(医療ドラマで最高峰)

    キャラクター    ★★★★★

(ハズレ俳優さんがいない。)

  泣ける度     ★★★★★

(ハンカチではなくタオル用意してください)

    おすすめ度    ★★★★★

(きれいな女優さんのきれいすぎないメイクがいいのよ)

    総評       ★★★★★

(また出ました満点)

 

 

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書籍 『神様とシンクロする方法』

 今回読んだ本を紹介します!

『神様とシンクロする方法』

 

 あ、そこのあなた!今、タイトルだけ見て、(うわ!宗教系?)って思いましたよね?ですよねー。俺も古本屋で見つけた時はそう思いましたもんw

 

 でも表紙を見たら、癒し系イラストで、自分の人生が良くなるっていうキャッチコピーに惹かれました!

 

 決して宗教とかではないので安心してください!

 

 この本の内容は気持ちを前向きにする、所謂、自己啓発?になるのかな?いや、スピリチュアル系にもなるかな。もしこういった内容に興味がない方はそっと違う記事へと離脱してくださいw

 

 早速この本の内容に触れていきます

 

 これは心理カウンセラーのmasaさんという方の著書なんですが、『言霊』についての内容でした。スピリチュアルな内容ではあるのですが、今の僕にはピッタリ合っているような内容でした。

 

 主な内容としては、言葉には力があると言うことです。まず、日本語には『ありがとう』と言う素晴らしい言葉があります。

 

 この、『ありがとう』は日本語の中で1番人生を豊かに、強くする言葉なのだそうです。僕が今まで読んできた他の本にも同じような内容が書いてる物があって、多分3冊くらいは良く似た内容が書いていたんじゃないかと思います。

 

 皆さんも、こういった実験を聞いたことがありませんか?

 

 2つの水が入ったコップに、片方には『ありがとう』『綺麗』『大好き』など、ポジティブな言葉、もう片方には、『バカ』『汚い』『嫌い』などネガティブな言葉で話しかける、もしくはその言葉が書いてあるシールを貼り付ける。それを同じ環境で凍らせた時に、水の結晶を調べると、ポジティブな言葉で話しかけた方の水の結晶は綺麗な形、ネガティブな言葉の水の結晶は綺麗な結晶にならないという実験です。

 

 これだけを聞くと、にわかには信じ難い結果ですよねー?

 

 しかし、他にもこんなことを聞いたことはないですか?

 

 植物に、『元気に育ってね、いつも綺麗に花を咲かせてくれてありがとう』などの心のこもった言葉で話しかけると、植物が綺麗に育ったり、枯れかけて萎れてしまった葉っぱが元気に育ったり。

 

 例えば、飼っているわんちゃんや、猫ちゃんなどのペットに、『可愛い』『大好き』って言葉をかけると、甘えてきたり、仲良くなれてる気がしませんか?

 

 逆に、『汚い』『嫌い』『あっちいけ』などの言葉で話しかけると、嫌われるような気にもなりませんか?

 

 動物には人間の言葉を理解するのは難しいと思います。(いや、もしかしたら賢い動物には一部わかっている部分もあるかもしれないですが)

 

 ということは、言葉のわからない人間以外の動植物は、その言葉の波動みたいなものを感じ取ってるかもしれません。(こんな言い方をしたらまたちょっと宗教的に聞こえるかもしれませんね💦)

 

 だとすると、言葉の力って本当にあるのかもしれません。途中まで読んで、僕はそんなふうに考えが変わってきました。

 

 先ほども書いたように、言葉によって、水の性質が変わるとすると、人間の約70%は水分でできています。ということは、自分の体の水分にも、ポジティブな言葉を聞かせてあげた方がいいのかなって思いました。

 

 実際この本にも、仮に今の自分の体の水分が、コップに入った泥水だとすると、(結構酷い例え笑)そこに綺麗な水を少しずつポタポタ入れていけば、いつかは全てが綺麗な水に変わるという考えが書いてありました。

 

 ここまで書いてみて、こういう考えが受け付けない方もいると思います。実際僕も途中経過で、まだ半信半疑?どころか、信じる気持ちが半分以下しかありませんでした。というか信じるかどうかはもう人それぞれですよね!

 

 こういった内容って、正直、元々ポジティブで人生うまくいっている人が書いていて、そんな人がポジティブの押し売りをしているって思いません?僕はそう思っていました。

 

 あくまで僕にとってですが、この手の本って、読み進めるの結構辛かったりするんですよね。今でこそ昔に比べて少し前向きな性格になったものの、元々ネガティブな性格だったため、息苦しくなっていました。

 

 でもこの本は最後まで読むことが出来ました。この方は、ネガティブである人を否定しなかったから。

 

 なぜかと言うと、この心理カウンセラーのmasaさんが、元はがっつりネガティブな性格だったそうです。

 

 人生どん底時代、何もかも上手くいかない。母も病気になり、八方塞がり。

 

 何もかも嫌になったmasaさんは、自宅とコンビニの間にある神社にこう言ったそうです。

 

 『神様なんていない。いるならなんとかしやがれ馬鹿野郎!ふざけるなよ!』と、一度や二度ではなく、何ヶ月も罵倒していたそうです。いやあ、なかなか荒んでますね。でも気持ちはすごくわかります。しかし、そんなmasaさんにも転機が訪れます。それは少し後で書きますね!

 

 この辺でそろそろネタバラシします

 

 人生を良い方向に向けて行く方法。それは…

 

 1日に『ありがとう』と言う言葉を1000回唱える事。

 

 …は?

 

 って思いますね笑。でもこれが体の中の泥水に、ポタポタと綺麗な水を注いでいく方法だそうです。

 

 いやいやいや、1000回って。そんなの途方もない数字やん?きついって。分かります。

 

 でも、実際masaさんは時間を測ったところ、約15分。早い人なら10分以内で言えるそうです。それなら大丈夫そうじゃないですか?

 

 更に、この方法のいいところは、感情は込めなくていいというところです。一言一言にちゃんと感謝の気持ちを込めながら唱えるなんて、正直無理があります。しかも、それを毎日なんて。

 

 昔読んだ本にも書いてあったことがあることは先ほど書きましたが、その時はポジティブな言葉をずっと唱えるのが苦痛で仕方ありませんでした。

 

 こんな非現実な方法、しかもめっちゃネガティブな人間が、人生うまくいっていないのに、ずっと『ありがとう』『僕はついてる』『人生うまくいく』を言い続けるなんて、拷問以外の何物でもありません。本当に吐きそうになりました。

 

 でも、今回この本を買ってみて、読んでみて、人生でこんなにも何度も『言霊』についての本に出会って、これはもしかしたらこれ、やった方がいいのかもしれないなって思った。

 

 1日1000回、最低でも3ヶ月。

 

 やってやろうじゃないか。この修行。

 

 お金もかからないし、何も損はしない。感情も込めなくていい。ただ言うだけ。

 

 1日目、しんどかった。数は数えていない。でも時間にして1日のうちに小分けに唱えて、1時間以上は続けた。早口で言っているので、単純計算でも、多分6000回以上は言っていることになる。

 

 ありがとうに飽きたら、他の言葉でも大丈夫だそうなので、『ついてる』『ラッキー』『運がいい』『奇跡は簡単に起こる』『自分は当然幸せになる』。歌いながらでも。自分がしんどくない言葉、方法でなんとか続けました。

 

 今日で3日目です。効果は…

 

 もしかすると、ちょっとあるかもしれないです。どうしても好きになれない人のことが僕の中で、すこーしだけ薄れた気がします。存在自体がちょっと空気になったような…

 

 それと、どうしても読みたかった本が、なんと古本屋で売っていました

 

 ネットで調べれば簡単に見つかるかもしれないのですが、最近本をよく買っている自分としては、一冊千円以上する本を沢山買うのはかなりの出費なので、専ら古本で購入しています。

 

 これには自分でびっくり。鳥肌ものでした。

 

 これはちょっと信じてみてもいいかもしれない??

 

 さて、先ほど記述した、masaさんに訪れた転機、それは、ふらっと寄ったある本屋さんで見つけた一冊の本に出会った事だそうです。

 

 沢山ある本の中で、一冊だけ光って見えた本があったらしいです。

 

 それが、斎藤一人さんという方の著者です。その本の内容がまさに、人生を良くする、1日1000回『ありがとう』を唱えるという方法が書いてあったそうです。

 

 藁にもすがる思いで、masaさんはこれを修業だと思い、絶対に3ヶ月続けてやろうとしたわけです。今の僕と同じです。

 

 すると、なんと、きっちり3ヶ月を過ぎ辺りに、医者からもう治らないだろうと言われていた母親の病気が良くなってきたそうです。

 

 そして更に、この経験が功を奏し、なんと、前から興味のあった心理カウンセラーになれたそうです。

 

 そう、masaさんは初めから心理カウンセラーではなかったんです。

 

 先ほど、僕がどうしても読みたかった本があると言いましたが、実はそれこそが、斎藤一人さんの本です。

 

 それほど大きくない古本屋で一冊だけありました。残念ながら、僕には光っては見えませんでしたが、見つけた瞬間本当に鳥肌が立ちました。これは軽い奇跡が起きたと言ってもいいんじゃないかな?

 

 さて、という事で、僕はとりあえず、『ありがとう』を1日1000回以上、3ヶ月続けてみます。

 

 もしも変化があったり、奇跡が起きたらどこかの記事で報告しようと思います。

 

 補足

 

 ステップ2

    今どうしても嫌いな人、縁を断ち切りたい人、そんな人がいる場合、逆にその人の幸せを願うと良いそうです。◯◯さんが幸せになりますように。…更なる拷問です笑

 

 これを続けると、その人と関係が良くなる場合や、その人が違う部署に飛ばされて縁を断ち切れるそうです。

 

 まだ僕はこれを1日に2、3回しか言えません。でもとりあえずこっちも続けてみようと思います。

 

 もし少しでも興味がある方は、是非僕と一緒に、3ヶ月続けてみませんか?

 

 

映画『空飛ぶタイヤ』


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 『空飛ぶタイヤ』に心を持っていかれた話|長瀬智也が熱すぎる!


 『空飛ぶタイヤ』、まじで良かったので、全力で語らせてください。

 

 タイヤ、飛ぶ。いきなり飛ぶ。

 

 物語は「タイヤが外れて通行人に直撃、死亡事故」というショッキングな事故からスタート。いや、タイトルに「タイヤ」ってあるけど、まさか物理的に飛んでくるとは思わなかったね!

 

 まず事故の原因として疑われたのは、中小企業「赤松運送」。しかも「整備不良ですか?」っていう、めちゃくちゃ痛いパンチ。会社はピンチ、家族も不安げ、社員の目も厳しい…。でも、社長の赤松(演:長瀬智也は「絶対にうちのせいじゃない!」と声を上げるんですよ。ここからがもう、激アツ。

 

 長瀬智也が最高に“背中で語る男”
赤松徳郎という男、いい意味で泥くさい。正義感が強くて、信念を持っていて、それでいて家族想い。とにかく「社長」である前に「人」としてかっこいい。

 

 長瀬くんの演技がそれをまた全力で支えてて、特に何度も頭を下げるシーンは泣ける。弱さも見せるけど、心は折れてない。

 

 あと、雨の中、電話しながら無言で立ち尽くすシーン、あれもうMVだったよ。演出エモすぎ。

 

 巨大企業 vs 小さな運送屋…勝てるわけないやん?
 相手は超大手「ホープ自動車」。この企業がまた、内部でごちゃごちゃやってるのがリアル。上層部は隠蔽モード、現場の人間は板挟み。もう誰が敵で誰が味方かわからん。でも、その中で葛藤する社員・沢田(ディーン・フジオカの存在が絶妙だった。

 

 ディーン様、顔面最強かつ誠実キャラで来るかと思いきや、最初は「こいつ信用してええんか?」ってぐらいの腹の探り合い感。でも終盤になるとしっかり心動かされてて、「あ、こいつ…いいやつやん…」ってなるのが気持ちいい。ギャップ最高。

 

 記者・高橋一生の静かな熱量

 もう一人のキーパーソンが記者の井崎(高橋一生。地味だけど、この人がいないと話進まない。

 

 情報を冷静に追いかけながらも、どんどん赤松の正義に巻き込まれていく姿が、これまた良い。

 

 声が落ち着いてて、話すだけで信頼できる感じ、さすが一生さん。社会派ドラマには欠かせない存在感。

 

 社会派サスペンスって、こんなにアツくなれるの?
 企業の闇とかリコール隠しとか、言葉にすると堅そうな内容なんだけど、実際はめちゃくちゃエンタメしてる。

 

 サスペンスとしての緊張感もあるし、人間ドラマとしてもグッとくる。社員を守るために社長が奮闘する姿とか、「こんな上司ほしい!」ってなるレベル。
観てる途中から「赤松!負けるな!」って心の中で応援してた。いや、もはやちょっと泣いてた。

 

 観終わったあとに考えちゃう。「正義ってなんだ?」
この映画のすごいところは、ただ「スカッと勝った」で終わらないところ。
赤松が最後に勝ち取ったのは「真実」だけで、会社も家族も無傷ってわけじゃない。
だけど、「戦った」という事実が何よりも大事だったんだなって、静かに響いてくる。
めちゃくちゃキレイごとじゃないし、だからこそリアルに心に残る。

 

 まとめ:全ビジネスパーソンに観てほしい一本!
空飛ぶタイヤは、ただの事故映画じゃない。
企業の不正、個人の信念、仲間との絆、家族への想い。
いろんなテーマが詰まってて、それでいて一本筋が通ってるから、観終わったあとにずっと余韻が残る。

「自分の仕事に誇りを持ててるか?」
「正しいことを、正しいと言える勇気あるか?」
そんなことを、ちょっと立ち止まって考えたくなる。そんな映画でした。

 

 見終わった後の後味の悪さもあったけど、心に響いた。誰が悪かろうが、落ち度あろうがが、そんなものは被害者家族には関係がないかもしれない。何が原因にしろ、自分の大切な人の命が失われたことは何も変わらない。

 

 被害者家族の、赤松への『あなたには心がないのか』というセリフが強烈に突き刺さった。そう、この事故に関わっている人間すべてが憎い、そんな感情が直に浴びせられる。

 

 自分に置き換えたとして、もしも大事な人が被害者で、命を失ったとして、その原因を突き止めていると言われたとして、それがいったい何になるのだろう。原因が分かったところで、失われた命は戻らない、、、。本当に心をえぐられる作品だった。

 

 

ストーリー      ★★★★☆

(これも気を抜くと置いて行かれます笑流し見厳禁)

    キャラクター    ★★★★★

(長瀬さんの人間味あふれる演技最高)

  泣ける度     ★★☆☆☆

(少しうるっとしたよ)

    おすすめ度    ★★★★☆

(実際にこういうこともあるのだろうな)

    総評       ★★★★★

(一度は見てほしい。被害者家族の心情が辛い)

 

 

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映画『アキラとあきら』

 映画『アキラとあきら』


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 予想以上に熱かったです。想像してたよりもずっと骨太で、ぐっとくるシーンが多かった。タイトルだけ見ると「双子?」ってなるけど、(あ、双子なら同じ名前なわけないか笑)「アキラ」と「あきら」、名字は違うけど名前が同じ二人の男の物語。銀行マン。バブル前夜。熱い友情。そしてお金。

 

 まず最初に言いたいのは、竹内涼真横浜流星のW主演がめっちゃ良い。ほんと、この二人が良かった。並んだだけでビジュアル強いんだけど、それだけじゃないんよ。ちゃんと芝居が熱くて、キャラの違いもハッキリしてて、「このアキラとこのあきらは、確かに交わらないんだけど、でも運命的につながってる」って感じがグイグイ伝わってくる。

 

 涼真くん演じる山崎瑛(あきら)は、貧乏な工場の息子で、幼い頃から「金で人は壊れる」ってことを肌で感じてきたタイプ。だからこそ、どんなに大変でも「人を見捨てない銀行マン」になるって信念を持ってる。(ここが重要な要))

 

 一方の流星くん演じる階堂彬(あきらは、大財閥の御曹司。まさに生まれながらのエリート。でも彼もまた、エリートなりの苦悩や家族との確執を抱えてて、単なるお坊ちゃんじゃない。

 

 この二人、学生時代に出会って、意気投合して、一緒に銀行に入って…っていう流れですが、物語は決してスムーズに進まない。だって銀行が舞台だしね。カネと権力としがらみが渦巻く世界。しかも舞台はバブル崩壊前の昭和終盤~平成初期。景気が良さそうに見えて、実は足元がぐらぐらしてるあの時代背景も効いてる。

 

 あと、やっぱり「銀行」という舞台が面白い。普段あんまり縁のない世界だからこそ、「うわ、こんな裏でドロドロやってんの!?」ってなるし、企業再建とか、不渡りとか、聞き慣れない単語が逆にリアリティを増す。ビジネス映画って硬くなりがちだけど、『アキラとあきら』はエモさが強いから、感情移入がしやすい。

 

 物語が進むにつれて、二人のアキラの立場が徐々に変わっていくのがまた切ない。かつて同じ理想を語り合った友が、現実に揉まれて違う道を歩みはじめる。その中で再び交差して、「今、自分にできることは何か?」を考える姿には、ちょっと胸を締め付けられるというか…。お金って、力があるけど、それ以上に人の想いとか信念を映す鏡なんだなって、思わされるんよ。

 

 それにしても、銀行の世界ってえげつない。内部の派閥争いとか、融資判断とか、経営判断ミスで何百人の人生が狂うみたいな話がサラッと出てきて、胃が痛くなる。いやほんと、軽く半沢直樹の親戚みたいな雰囲気ある(笑)。

 

 でも『あきらとあきら』の方がもっと“友情”や“信念”にフォーカスしてるから、若干ヒューマンドラマ寄りかな。

 

 あと、脇を固めるキャストもめっちゃ良い。ユースケ・サンタマリアとか、小泉孝太郎とか、ベテラン勢が渋すぎる。彼らの存在が、この物語に厚みを出してるし、「あぁ、この人にもこの人の正義があるんだな」って思わせてくれる。悪役っぽいキャラも、ただの“悪”じゃないのがリアルで、すごく丁寧に作られてる感じ。

 

 そして、終盤。とにかく泣ける。どっちが勝つとか成功するとかじゃなくて、二人のアキラが「何を信じて、どう動いたか」ってところが感動を生む。金や地位を超えた人間ドラマ。これはね、全男子に見てほしい。「男同士の友情って、こういうのだよな!」って叫びたくなる(別に男じゃなくても響くけど!)。

 

 ちなみに、原作は池井戸潤の小説だけど、映画は2時間ちょいでうまくまとめてあって、テンポもいいからサクサク観られた。

 

 ただ、登場人物が多いのと、銀行用語がちょっとややこしいから、前情報ゼロで観ると一瞬置いてかれるかも。でもそこは安心して。主演の二人の演技力でグイグイ引っ張ってくれるから、最後にはちゃんと胸に残るものがある。

 

 総じて言うと、『アキラとあきら』は、友情×銀行×社会派ドラマ×人間成長って感じで、めちゃくちゃバランスが良い。男同士のドラマってベタになりがちだけど、これはちゃんと現代にも通じるテーマが詰まってて、じわじわ心に沁みるタイプ。派手なアクションとかラブロマンスとかはないけど、静かに熱く燃える、そんな映画。

 

 銀行の内部事情だったり、専門用語だったり、難しいはずなのに、ちゃんと見るとだんだんわかってくるのが本当にいい。こういう作品を見ない限り一生使うことのないような言葉だったり(笑)

 

 まとめ

 こういう系の映画(特にお金とか銀行とか)、先がちょっと読めてしまうみたいな展開ですが、問題をどうやって解決するかというところは、どの作品でも見どころだと思います。

 

 小説が好きな人は、いかにも池井戸潤の色が濃い作品ではありますが、やはり演者さんで雰囲気もかなり違うと思うので、ぜひまだ見てない方は一度見てみてください。

 

ストーリー      ★★★★☆

(ちょっと難しい。気を抜くと置いて行かれます笑)

    キャラクター    ★★★★★

(みんな素晴らしいけどやっぱり横浜流星が良き)

  泣ける度     ★★★★☆

(僕はこういうの弱い。泣いちゃう)

    おすすめ度    ★★★★☆

(よくある内容ではある。半沢直樹のような)

    総評       ★★★★★

(でもやっぱり見てほしい)

 

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映画『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら』


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『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』が想像以上に泣けて、心に刺さった話。

 

 こんにちは。今日は『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』の感想を語っていきます。

 

 正直に言うと、最初は「タイトル長いし、ちょっと重そうだな〜」って思ってたんです。戦争ものだし、泣かせにくる系のやつかな?と。でも……結果から言います。

 

 めちゃくちゃ泣いた。

 もう、鼻までズビズビになるくらい。

 

 物語の始まりは現代。主人公の百合(福原遥)は、思春期真っ只中の女子高生。
母親とぶつかったり、学校もうまくいかなかったり、よくある「今どきの子」って感じなんだけど、その描写が妙にリアルで、見てて痛いくらい。

 

 そんな彼女が、ある日突然、戦時中の日本にタイムスリープ。ここから「THE・非日常」な物語がスタートするんだけど、驚いたのはその世界がちゃんと“生きてる”ってこと。

 

 ご飯も満足に食べられない、空襲で命を落とす日常、未来が見えない世界——
なのに、そこにいる人たちはみんな“必死に生きてる”。
なんかね、現代の自分が、いかにぬるま湯で生きてるか突きつけられる感じがした。


 ■ 彰くんの破壊力、ヤバすぎ。

 そして登場するのが、戦時中に出会う青年・彰(水上恒司)
もうね、この人が本当にやばい。優しくて、まっすぐで、熱くて、覚悟があって、でもどこか切なさもあって。令和の恋愛ドラマにはなかなか出てこないタイプの男です。

 

 でも「惚れた」って言葉じゃ片付けられないくらい、彼の生き様にグッときた。
百合もどんどん変わっていくんだけど、それはただ恋したからじゃなくて、彼の「誰かのために命を懸けられる強さ」に心を動かされたからだと思う。

 

 「死ぬのが怖くないわけじゃない。でも、未来の人が笑ってくれるなら、それでいいんだ」

 

 そんなセリフ、現代に生きてる私たちがサラッと言えるわけない。でも、彰は本気で言ってるし、それがまた心に刺さるんですよ。


 ■ 恋愛っていうより、“命の出会い”
 百合と彰の関係って、いわゆる「恋愛」なんだけど、それだけじゃないと思った。
2人の間には、「時代を超えて響くもの」がある。ただドキドキするだけじゃなくて、「命と命のぶつかり合い」っていうか、本質的な“生きる意味”を共有しあってる感じ。

 

 限られた時間の中で、ほんの一瞬かもしれない出会いだけど、それが人生を変える。
「出会えてよかった」「また君に会いたい」って、こんなにも重い言葉になるんだなぁって思った。


 ■ 戻った“今”にこそ、本当の意味がある
ラストは……正直、覚悟はしてたけど、やっぱり泣いた。
百合が現代に戻った後の描写がまたすごくて、「あの時間は何だったの?」って思いながらも、彼女の中には確かな変化がある。

母親との関係も、ちょっとずつ変わっていく。
それが、めっちゃ自然で、リアルで、観てるこっちまでじんわり温かくなる。

なんていうか、
「命の物語」って、こういうことなんだなって。

 

 小説も読みました。小説でももちろん泣いてしまったのですが、映像になると、やはり戦争の生々しさなど、本の中では想像しにくいところが映像化されるので、やはりさらに感情移入します。特に最後のシーンで、二人がどれだけ愛し合ったのか。しかし生まれた時代も違う、環境も何もかも違い過ぎる。しかも彰は特攻隊。二人が結ばれることのないことは初めからわかっていることなのですが、見ているこちらとしてはどうにか二人が幸せになる未来が来ないだろうかと願わずにはいられませんでした。

 

 この映画はタイムリープの要素はあるものの、過去、戦争のあった時代には、こんな悲しい人々の暮らし、環境、家族の環境、そして恋愛など、明るい未来がやってこなかった方たちがいるのは確かです。

 

 今の生活があるのはあの時代の人々がつないでくれた結果なんだと、感謝しなければいけないと思います。

 

 戦争は二度と起きてはいけない、彰と百合のような思いをさせてはいけない。しかし同時に、決して戦争のことを忘れてはいけないと思います。今の日本にも戦争を体験した人がたくさんおられます。何十年何百年経とうが決して風化させてはいけないと思いました。


 ■ この映画、誰かと語りたくなる
一人で観ましたが、終わったあとにすごく誰かと語りたくなる映画だった。
「命って、なんだろう」「過去の人たちは、どんな想いで未来を信じてたんだろう」
そういうテーマが、観終わったあともずっと心に残り続けてる。

 

 特に最後の最後、彰の命が消える直前まで、彰のやさしさが。。。絶対に見るべきです。

 

 まとめ

 
 『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』は、泣きたい人にも、自分を見つめ直したい人にもオススメ。

 

 「泣ける映画」ってだけじゃなくて、「今を生きる力をくれる映画」って言ったほうがしっくりくる。

 

 最後にひとこと。
“今を生きること”が当たり前じゃないと気づかせてくれて、ありがとう。
そんな気持ちでいっぱいになった映画でした。


読んでくれてありがとう!
よかったら、観た人はコメントで感想とか教えてくれると嬉しいです。

 

 追加で朗報です!

実はこのお話には続きががあります。小説なのですが、

『あの星が降る丘で、また君に出会いたい』という題名で、現代に戻った百合が、彰の生まれ変わりである宮原涼と再会するお話です。

 

 涼には前世の記憶はありませんが、なぜか百合に惹かれてしまう。百合ももちろん涼が彰の生まれ変わりである事はわからない。そんな二人がどう交わっていくのか。是非こちらも併せて読んでみて下さい。

 

 ファンタジーな展開ではありますが、二人のこれからを読んでみてください。

 

 

ストーリー      ★★★★☆

(タイムリープ物ですがそこまで気にはならない)

    キャラクター    ★★★★★

(脇を固める俳優さんもかなり魅力的。伊藤健太郎好きです)

  泣ける度     ★★★★★

(ぼろっぼろに泣きました。ラストシーンはとくにやばい)

    おすすめ度    ★★★★☆

(恋愛映画であり戦争映画です)

    総評       ★★★★★

(是非続編の小説も読んでください)

 

 

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映画『僕の妻と結婚してください』


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映画『僕の妻と結婚してください』

 「人生の終わりに、あなたならどうする?」

 

 この映画は、ある男が自分の死を目前にして、妻の幸せを願いながらも、ユーモアと涙を織り交ぜて人生を見つめ直す感動の物語だ。

 

 最初はタイトルを見たとき、「え? 妻を他の男に譲るってどういうこと?」と驚いたが、実際に観てみると、これはただの三角関係や恋愛映画ではなく、もっと深いテーマを持った作品だった。

 

 映画『僕の妻と結婚してください』は、放送作家・樋口卓治の同名小説を原作とし、織田裕二が主演を務めたヒューマンドラマである。主人公・三村修治(織田裕二はテレビ番組の構成作家として活躍していたが、ある日、突然末期の膵臓がんを宣告される。

 

 医者からの余命宣告を受けた彼は、絶望するどころか、「じゃあ、自分の死後、妻が一人で寂しくないようにしよう」と前向きに考える。ここから始まるのが、「妻に新しい夫を見つけるプロジェクト」という、ちょっと奇想天外な計画だ。

 

 1. コメディ要素とシリアスなテーマのバランス
 この映画の魅力のひとつは、シリアスなテーマを扱いながらも、ユーモアを交えている点だ。普通、余命宣告を受けた主人公の話といえば、涙なしには見られないものが多いが、本作は違う。三村は決して悲観的にならず、むしろ「自分がいなくなった後の妻の人生を、いかに楽しいものにするか」という、ちょっとおせっかいな方向に思考をシフトさせる。この前向きさが作品の持つ独特の温かみにつながっている。

 

 彼が妻・彩子(吉田羊)のために理想の夫候補を探すシーンでは、まるで恋愛バラエティ番組のような雰囲気さえある。「この人ならどうか?」「いや、やっぱりダメだ!」と試行錯誤する姿は、笑いを誘いつつも、彼の妻への深い愛情を感じさせる。

 

 普通、余命わずかと告げられたら、自分の人生を振り返ることに集中するものだが、彼はあくまで「妻の未来」を見据えて行動する。この発想のユニークさが、この映画をただの感動ドラマに終わらせない魅力のひとつとなっている。

 

 2. 織田裕二の演技が光る
織田裕二といえば、踊る大捜査線青島俊作のイメージが強いが、本作ではそれとは全く異なる、繊細で優しさに溢れた男を演じている。

 

 彼の演技には、死と向き合う切なさだけでなく、家族への深い愛情が滲み出ており、観ているこちらの心を揺さぶる。特に印象的だったのは、彼が妻に真実を打ち明けるシーン。涙をこらえながらも、冗談めかして話す彼の姿は、まさに「泣き笑い」の極みだった。

 

 また、吉田羊演じる妻・彩子のリアルな感情表現も素晴らしい。夫の異変に気づきながらも、どこか信じたくない、でも向き合わなければならない、そんな複雑な思いが表情や仕草に現れていた。彼女の演技があるからこそ、物語の切なさがより際立つ。

 

 3. 「愛する人の幸せを願う」とはどういうことか
 映画を観終わって、一番心に残ったのは、「愛とは何か?」という問いだった。多くの恋愛映画では、主人公が相手と結ばれることがゴールになる。しかし、本作はその真逆を行く。愛する人を自分のもとから手放すこと」が、愛の形になっているのだ。これは考えさせられるテーマだ。

 

 三村は、自分がいなくなった後も妻が幸せであることを願い、そのために行動する。しかし、それは本当に妻のためなのか? それとも、自分が安心したいだけなのか? この問いに対する答えは、映画のクライマックスで示される。三村の計画が予想外の方向へ進み、最終的に彼がどのような決断を下すのかは、ぜひ映画を観て確かめてほしい。

 

 4. 涙なしでは見られないラスト
 ラストシーンは、もう涙なしでは見られない。これまで明るく振る舞ってきた三村が、ついに妻への本当の想いを伝える瞬間は、言葉では表せないほど胸に迫るものがあった。死を前にした人間が、最後に何を残すのか——その答えが、この映画には詰まっている。

 

 彩子の再婚相手に選ばれたのは、原田泰造演じる伊藤正蔵いやほんと、原田さんの演技はもう芸人の域を超えてます。本当にかっこいい。普段のふざけたキャラなんて一切感じません。本当に実力派俳優です。好きな俳優さんの一人です。

 

 また後日どこかで書こうと思っているのが、ドラマ『天狗の台所』。これにも原田さんが、主人公の父親役で出演していますが、これまた素敵なお父さんなんです。こういう役をやらせたら日本一じゃないかと思っています。

 

 そして映画の最後には、ただの悲しみではなく、希望の光が差す。観終わった後、不思議と「悲しいけれど、温かい気持ち」になるのが、この作品の素晴らしさだ。

まとめ

 

 『僕の妻と結婚してください』は、ただの感動映画ではなく、人生について考えさせられる作品だった。愛する人の幸せを願う」とはどういうことか? 「自分がいなくなった後、大切な人はどうなるのか?」そんな普段は考えないテーマを、ユーモアと涙を交えて見せてくれる。織田裕二の熱演、吉田羊の繊細な演技、そしてストーリーの持つ温かさが絶妙に絡み合い、観る者の心に深く刻まれる映画だった。

 

 

 もし、まだ観ていない人がいたら、ぜひ一度観てほしい。そして、観終わった後、自分の大切な人のことを改めて考えてみてほしい。もしかすると、この映画をきっかけに、普段は言えない「ありがとう」や「愛してる」という言葉を伝えたくなるかもしれない。

 

 まとめ

 余命を宣告された主人公の映画といえば、大体全体的に悲壮感が漂っているものが多いと思います。しかしこの作品はあくまでも前向き。涙は出ますが、心が豊かになります。自分が同じ立場になったときに、修治のような行動はできないと思います。でも愛する人の幸せな未来を、この世を去っても願い続けるような人間になりたいな。

 

 では最後に、最高の再婚相手が見つかった彩子は、どんな決断を下すのか。そこも見どころです。ぜひ、あたたかい涙を流してください。

 

 

ストーリー        ★★★★★

(これも究極の愛のカタチです) 

    キャラクター   ★★★★★

(織田裕二、吉田羊、原田泰造。そら間違いないやん)

  泣ける度     ★★★★★

(ハンカチよりもタオルを準備で!)

    おすすめ度    ★★★★☆

(嫌いなジャンルでなければみてください!)

    総評       ★★★★★

(タオル必須!)

 

映画『地獄の花園』


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 映画『地獄の花園』OL × ヤンキーのカオスな世界!
 『地獄の花園』は、普通のOLの世界に「ヤンキー抗争」というぶっ飛んだ要素を融合させた異色のコメディ映画。脚本はバカリズムが手がけ、主演は永野芽郁。さらに広瀬アリス菜々緒川栄李奈遠藤憲一など、個性豊かなキャストが勢揃い。見どころ満載のこの映画、正直、最初は「なんだこれ?」と思ったものの、気づけば最後まで爆笑しながら見ていました。というわけで、ここでは本作の魅力をたっぷり使って語っていきます!


【あらすじ】普通のOL生活が一変!女たちの抗争勃発
 主人公の直子(永野芽郁は、ごく普通のOL。特に野望があるわけでもなく、普通に働いて普通に生きていた。しかし、彼女の職場は実は「OLの世界を牛耳るヤンキーたちの抗争の場」だったのだ!

 

 そう、普通に見えるオフィスの裏では、スーツ姿のOLたちがヤンキー漫画ばりの激しい戦いを繰り広げていたのだ。しかも、そんな異常事態を、誰も疑問に思っていない。まるで「これが社会人のリアルですよ?」と言わんばかりの雰囲気で進行していく。

 

 そんな中、転職してきた“カリスマヤンキーOL”蘭(広瀬アリスが登場。彼女はとんでもなく強く、瞬く間に職場の頂点に君臨。すると、それに危機感を抱いた他企業のヤンキーOLたちが動き出し、企業間抗争が勃発する!

 

 果たして直子の運命は? そして、この異常すぎるOL社会の行方は──!?


【感想①】異次元の発想が最高に面白い
 まず言いたいのは、「こんな設定、誰が思いつくねん!」ということ。OLの世界がヤンキーの抗争と化しているという時点で、もう発想の勝利。これを真顔でやりきるバカリズムのセンスには脱帽。

 

 普通、OLの世界といえば、書類整理、電話応対、上司の理不尽な指示など、どこか「社畜感」のあるイメージだろう。しかし、この映画のOLたちは、「会社の覇権を握るために拳で解決する」という、まさかの方式を採用。しかも、ただの喧嘩ではなく、ガチのヤンキー漫画ばりの超絶バトルを繰り広げる。

 

 例えば、菜々緒演じる「狂犬紫織」の登場シーン。彼女がオフィスのドアを開けた瞬間、まるで『クローズ』の登場人物のような風格。**「会社のために、全員ぶっ倒してやるよ……」**みたいなセリフをスーツ姿でキメるのだから、ギャップが凄まじい。


【感想②】永野芽郁の巻き込まれ方が絶妙
 主人公の直子は、あくまで「普通のOL」なので、この狂った世界に最初は戸惑いまくる。しかし、次第に「まあ、こんなもんか……」と適応していく様子が最高にシュール。

 

 例えば、序盤でヤンキーOLたちが「うちの部署が最強!」とマウントを取り合っているシーン。普通なら「は?何言ってんの?」とドン引きする場面だが、直子は「いやいや、そんなの関係ないでしょ……でも、ちょっと気になる……」と微妙に興味を示す。

この「完全に拒絶するわけでもなく、ちょっとノリに乗っちゃう」バランス感覚が、永野芽郁の演技と相まって最高に面白い。彼女の戸惑いが、観客の視点とシンクロするので、違和感なくこのカオスな世界に入り込めるのだ。


 【感想③】アクションシーンが異常に本格的
 正直、「OLの喧嘩でしょ?」と舐めていた。しかし、戦闘シーンは想像以上にガチ。まるでアウトレイジるろうに剣心のような本格アクションが繰り広げられる。

 

 例えば、広瀬アリスが他社のヤンキーOLたちを相手に、「机を蹴り飛ばして敵の顔面にぶち当てる」という荒業を見せるシーン。めちゃくちゃ迫力があるし、カメラワークも超本格的。

 

 また、菜々緒 vs 川栄李奈のバトルシーンでは、オフィスのデスクがぶっ壊れまくる。「え、これ本当に職場?」とツッコミたくなるほどの破壊力。

 

 特にヤバいのは遠藤憲一演じる「OL界のドン」。ここはマジで笑わせてもらった。エンケンが奇抜な女性の姿。もりもり過ぎるヘアスタイルに、セクシーな衣装を身にまとっている。しかも、見る限り、女装という設定ではなく、ちゃんとした女性の設定であるのがほんとにおもしろい(笑)

 
 【感想④】バカリズムのセリフ回しが秀逸
 バカリズム脚本ならではのセリフ回しも、この映画の大きな魅力。「普通のOLっぽい会話」と「ヤンキー映画的なセリフ」が絶妙にミックスされている。

 

 例えば、上司が「これ、明日までにまとめといて」と指示を出すと、部下が「おう、任せとけや!」とヤンキー口調で返す。さらに「お前、プレゼンの資料間違えたら、どうなるかわかってんだろうな?」と脅迫めいた圧力をかける。

 

 普通ならパワハラ案件だが、ここでは「会社の仁義を守る戦い」として成立してしまう。この違和感こそ、本作の醍醐味だ。


 【総評】バカバカしすぎるけど、それが最高
 『地獄の花園』は、最初から最後までバカバカしい。しかし、そのバカバカしさを全力で突き詰めた結果、とてつもないエンタメ映画に仕上がっている。

・OL × ヤンキーという異色の組み合わせ
・ガチすぎるアクションシーン
・シュールなギャグと本格的な戦闘のギャップ
バカリズムの脚本ならではのキレッキレの会話

 

 さらに注目していただきたいのは、永野芽衣演じる直子が実は喧嘩が最強に強いところだ。普段のかわいいOLキャラに加え、喧嘩シーンのギャップに度肝を抜かれるに違いありません・

 どれを取っても唯一無二の映画だった。さすがバカリズム頭を空っぽにして笑いたい人には、全力でオススメしたい一本です!

 

 ストーリー       ★★★★☆

(ばかばかしい。だがそれがいい)

    キャラクター      ★★★★★

(全員のキャラがちゃんと立ってる)

 ばかばかしい度    ★★★★★

(本当にばかばかしいw)

   おすすめ度       ★★★☆☆

 (お暇つぶしにどうぞ)

 総評            ★★★★☆

(そうです、B級です。でもみてください)